リハビリテーション科のご紹介

診療・各部門

当院のリハビリテーション科では、患者様の日常生活の改善および自宅・社会復帰を目標に急性期から生活期における総合的なリハビリテーション治療を行っています。スタッフは、リハビリテーション専門医1名、理学療法士21名、作業療法士5名、言語聴覚士2名、体操訓練士1名です。当院リハビリテーション科の特色は、以下の通りです。

  • 急性期から生活期にかけての総合的リハビリテーション治療の実施
  • 充実したスタッフによる連携した治療の実施
  • ケース会議をはじめとするカンファレンスを定期的に実施
  • 嚥下障害に対してVF検査、栄養サポートチームの活用
  • 常勤の義肢装具士との連携した補装具等の作成

なお当院のリハビリテーション施設は、脳血管疾患等リハビリテーション料(I)、運動器リハビリテーション料(I)、廃用症候群リハビリテーション料(I)の要件を満たす施設であり、一般急性期病棟や回復期リハビリテーション病棟、地域包括ケア病棟うぃ有しています。また外来リハビリテーションや訪問リハビリテーションも行っています。

地域包括ケア病棟

地域包括ケア病棟とは、地域包括ケアシステムを支える役割を担う病棟または病室のことです。急性期医療を経過した患者及び在宅において療養を行っている患者等の受入並びに患者の在宅復帰支援等を行う機能を有しており、必要な患者様に応じてリハビリテーションを提供しています。

一般急性期病棟

一般急性期病棟では、緊急度や重症度の高い方や手術後の方など、病状が不安定な方に対し、集中的な治療と手厚い看護、リハビリテーションを行うことで病状の安定をはかります。

担当医師

医師 専門分野
霜田 直史 (非常勤) リハビリテーション全般

外来診療担当表 予約制

リハビリテーション科 霜田 直史
(午後診療)
  • 木曜日予約制 午後1時30分~4時30分
  • 再来患者様のみとなっております。(新規の患者様の受付はございませんので予めご了承ください)
  • ボトックスのみ木曜日に新患予約が取れますので電話でのご予約をお取りください。
  • 「外来診察について」はこちらをご覧ください。

回復期リハビリテーション病棟

会議風景

回復期リハビリテーション病棟とは、脳梗塞,脳出血などの脳血管疾患,骨折や人工関節手術後など、回復期に移行し、リハビリテーションを必要とする患者様を対象に集中的な日常生活訓練等を行い、在宅復帰、社会復帰を目指す病棟です。spacer-75030

リハビリテーションの対象となる疾患
  • 脳血管疾患
    脳梗塞,脳出血、脊椎損傷、頭部外傷、くも膜下出血のシャント手術後、脳腫瘍、脳炎、急性脳症、脊髄炎、多発性神経炎、多発性硬化症等
  • 整形疾患
    大腿骨や脊椎骨折、橈骨骨折などの骨折、変形性関節症や脊柱管狭窄症などの変性疾患、前十字靱帯損傷や腱板断裂、アキレス腱損傷などの筋、腱、靱帯損傷、四肢切断等
  • 廃用症候群
  • 誤嚥性肺炎、COVID-19 癌、心不全、心筋梗塞、脱水症状や熱中症、糖尿病、腎不全等の原疾患により日常生活能力の低下した状態

リハビリテーション室

                                                                リハビリテーション室では、脳梗塞や脳出血などの脳血管疾患、変形性関節症(人工関節手術前後を含む)などの整形外科疾患などに対 して総合的なリハビリテーションサービスを提供しています。リハビリテーションスタッフは、リハビリテーション専門医、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、体操訓練士から構成されています。ひとつのチームとしてそれぞれの専門性を生かし、患者様の目標を実現すべく、急性期 から回復期、生活期に至るまで様々な形のリハビリテーションサービスを提供しています。

  • 各部門の職員と家族を含めた定期的なケース会議を開き、リハビリテーション方針を決定
  • 必要に応じて各種カンファレンス(検討会議)を実施
    • 症例検討会
      担当患者様の治療場面を他のスタッフに提示し、多角的に治療方法の検討
    • ブレースカンファレンス
      患者様の機能や住宅環境に合わせた車いすや装具などの補装具の決定
    • 嚥下カンファレンス
      VF検査を行い、患者様の機能に合わせた食形態、食事姿勢などを決定
  • 広々としたリハビリテーション室や見晴らしのよいリハビリガーデンでの訓練
  • 浴槽やトイレなどの充実した訓練設備
  • 退院前は必要に応じて住宅改修指導、退院時指導などを実施
  • 退院後は切れ目のない外来リハビリテーションや訪問リハビリテーションへの移行

理学療法

理学療法では、運動療法を中心に温熱療法、電気療法などの物理療法を患者様ひとりひとりに適した個別的な治療プログラムを提供しています。発症後、または手術後(人工関節手術など)、早期より自宅退院に向け関節可動域訓練、筋力強化、歩行訓練等を実施しています。

  • 患者様の目標に向かってマンツーマンで指導
  • 日常生活に即した訓練を病院内外で実施
  • 患者様に適した下肢装具の選定

作業療法

作業療法では、身の回りの動作(更衣、整容、入浴など)や、家庭のなかで行なわれる動作(調理、洗濯、掃除など)、生活のなかで必要とされる動作の訓練をその方の生活状況に応じて行なっています。また、上肢の術後の方や関節リウマチの方などに対して自助具やスプリントの作成等も行い、上肢機能の改善を図るなど、患者様に合わせた支援を行なっています。

  • 患者様ひとりひとりの生活や機能に合わせたプログラム
  • 実際のトイレ動作や浴槽を使用した生活動作の訓練
  • 患者様の状態や機能に合わせたスプリント等の作成

言語療法

言語療法では、常勤の言語聴覚士が在籍し、脳梗塞、脳出血などに伴う言葉の障害(失語症、構音障害)、注意や記憶などの障害(高次脳機能障害)に対して、 コミュニケーションの面から支援を行なっています。また飲み込みの障害(嚥下障害)に対しても、飲み込み機能(嚥下機能)改善の訓練や安全に食べ物を食べられるように食物形態のアドバイス等を行なっています。

  • 言語聴覚士がマンツーマンで指導
  • 嚥下障害は、他部門との連携が重要です
    • 主治医、看護師、リハビリスタッフ、栄養士などと常に連携
    • 実際の食事場面での訓練