【湯河原つうしん】「家族看護」というテーマで、事例検討会を行っています。

湯河原病院看護部では、1~2ヶ月毎に、信州大学医学部保健学科准教授の牛田貴子先生を迎えて、事例検討会を行っています。

今回は、退院支援の場面での対応に悩みを抱えている受け持ち看護師からの事例提供でした。患者さんは自由気ままに過ごしていきたい、息子さんは身体を大事にして無理をしないでほしいという思いで、1人暮らしができるアパートを近所に探し、1階に住めるよう手配していました。私たちは、新しい住居での生活動作の支援をしたいと考えていましたが、息子さんは退院を早急に決めていました。

私たちは、知らず知らずのうちに退院を迫ってしまっていたのだろうか、生活動作の支援をしたいことは伝わっていなかったのか、そして遠方に住んでいる息子さんが仕事を持ちながらも1人で調整していたことへの労いを伝えていたのだろうか、患者さん本人の思いは、等など様々な意見が飛び交いました。私達だけでは気づけない家族支援の考えを先生にアドバイスして頂きながら、多くの示唆を得ることができた有意義な検討会でした。

受け持ち看護師は、早速この事例の方への対応に活かし、今後ゆっくり退院調整をしていくことができるようになりました。

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